スタッフコラム

スタッフコラム

Staff column
2020.06.29
変形性膝関節症のリハビリテーション

今回は、変形性膝関節症についてご紹介したいと思います。

1.どのような障害か

膝関節軟骨の変形と磨耗による関節破壊と、それに伴う関節の変形をきたす非炎症性の疾患です。日本では、4:1の割合で女性に多く高齢になる程に罹患率が高い疾患と言われています。また内反変形(O脚)となる事が多いのが特徴です。

初期には、膝関節のこわばりや動き始めの痛みがあります。いったん動き始めると痛みは軽減しますが、長時間の歩行や立ちっぱなしで再び痛みが増強してきます。さらに症状が進行すると膝関節が伸びづらくなることや脚全体がO脚に変形していき、歩行の制限に繋がります。

痛みを感じる部位としては、膝関節の内側や膝蓋骨(膝のお皿)の周囲、膝裏に痛みが出現することが多いです。

 

.断と治

年齢や臨床症状、X線所見、関節液所見などを総合的に検討して診断します。

日常診療では、手術療法よりも保存療法を行うことが多いです。保存療法でも症状が改善されず、関節破壊が進行していき日常生活に支障が出てくる場合に手術療法を考慮していきます。

保存療法では、日常生活での指導(正座を避ける、杖をつく等)や運動療法、薬物療法(内服薬や湿布、関節内注射)、物理療法、装具療法を患者様の症状・状態に合わせて積極的にアプローチしていきます。

 

3.リハビリテーションプログラム

①膝裏のつっぱりを解消

※膝を伸ばしてつま先を上下に動かします

 

②膝の動きを滑らかに

※かかとを前後に滑らす様に膝関節を曲げ伸ばしします

 

③膝周囲の筋力増強訓練

※膝の裏にタオルを入れて、膝関節を伸ばす様にタオルをつぶします

※つま先を手前に引きながら行うといいです

 

【最後に】

患者様によって、機能障害(関節の動きが悪くなっている、筋力が発揮できないなど)を起こしている部位は様々であり、個人差があります。

このページで紹介しているリハビリテーションプログラムのみでは症状が改善しない場合があります。症状が改善せずにお困りの方は是非ご受診していただき、リハビリテーションを受けていただくことをお勧めいたします。

当院のリハビリテーションでは患者様一人一人をセラピストが丁寧に評価をして患者様にあった治療プログラムを作成いたします。

 

文責:リハビリテーション科 理学療法士 澤田 大樹

 

引用:

標準整形外科 第12版

日本整形外科学会パンフレット